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アイスコーヒーってどうやって淹れるの?作り置きからその場で淹れるやり方までの味の特徴

アイスコーヒーには色々な作り方があります。水出しコーヒー(ダッチコーヒー)から作る方法もあれば、ホットコーヒーを淹れた後に冷やしてアイスコーヒーにする方法もあるでしょう。

 

前回は、それぞれのアイスコーヒーの作り方についてご紹介しましたが、今回はより少し専門的な話として、それぞれのアイスコーヒーの淹れ方によってどのように味が違うのかといった話をしていきたいと思います。

 

関連記事: アイスコーヒーの作り方5つを全公開!―水出しコーヒーから専用の器具までまとめ―

 

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ホットとアイスは何が違うのか?

アイスコーヒーの淹れ方の違いについてお話する前に、ホットコーヒーとアイスコーヒーの違いについてお話しましょう。ホットとアイスではいったい何が違うでしょうか。

 

まず、温度が違います。何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、これによって色々な要素が大きく影響を受けます。まず、一番は味の感じ方です。

 

人間の口の中の粘膜にとっては体温程度(40℃ぐらい)の温度が一番快適で、一番味を感じやすいとされています。一方で、5度より温度が低いものを口に入れると粘膜に刺激を感じるとことによって味の感じ方が鈍くなります。


冷たい飲み物を常温で飲むとすごく甘く感じたり、酸っぱく感じたりしたことはないでしょうか。あれと同じです。


そのため、通常の喫茶店では焙煎の深いコーヒー豆を使ったり、粉を多めにして、アイスコーヒーの味を濃くしている傾向があります。もしかするとホットよりアイスのほうが値段が高い喫茶店やカフェに行かれたことがあるかもしれませんが、その値段の違いはこれが原因です。

 

つまり、美味しいアイスコーヒーを作りたいなら焙煎が深めの粉か、粉量をホットで作る時よりも多めに入れたほうが良いということですね。

 

さて、アイスコーヒーの特徴が分かったところで、アイスコーヒーの淹れ方によってどのような特徴が出てくるかを見てみましょう。

 

水出しから作る場合とホットを冷やしてアイスにする場合の違い

アイスコーヒーの淹れ方には、大ざっぱに分けて「水出し(ダッチコーヒー)」と、「一度ホットコーヒーを淹れてから冷やす方法」との2種類があります。それぞれにも細かく分ければ、いろいろなやり方があるのでそれはまた後で触れていきます。


それでは、水出しとホットを冷やしてアイスにする場合では、どんな違いが出てくるのでしょうか。


水出しの特徴

水出しの方法にもよりますが、水出し珈琲は、まろやかで甘さとコクのある味になる傾向があります。


ホットから作ったアイスコーヒーの特徴

淹れ方にもよりますが、ホットから作った場合は、酸味と甘みを感じるキレの良い味になる傾向があります。


このように大ざっぱな傾向を理解しておけば、自分の好みの淹れ方が分かります。ごくごくと飲みたい方には、水出しのほうが飲みやすいかもしれませんが、コーヒー好きの方にはコーヒー感が強く出るホットから作ったアイスコーヒーのほうが好まれるかもしれません。

 

それでは、水出しの淹れ方とホットからアイスを作る淹れ方をそれぞれ詳しく見ていきましょう。


水出しの淹れ方とその特徴

水出しの場合、大きく分けて2つのやり方があります。コーヒー豆を麦茶のティーバッグのように浸しておくやり方と、水出しでドリップしていくやり方です。

 

まず浸しておくやり方は簡単です。下のような水出し用のコーヒーポットにコーヒー粉を入れて、水を注いで8時間ほど待っておけば水出し珈琲が完成します。夜に仕込んで朝には冷たいコーヒーを飲むことができるでしょう。

 

もう一つの水出しドリップの場合、ホットに比べて味の出が悪いので、すごくゆっくり時間をかけて最低でも2,3時間程度は抽出する必要があります。

 

好みによって抽出時間を長めにしてもいいでしょう。ですが、下のiwakiのような家庭用のもので安価な器具だと、抽出時間を調整できないため、好みの味に合わせて抽出時間を変えるといった細かい操作はできません。あくまで、とりあえず水出しが飲みたいという人向けだと思います。

 

一方、家庭用の器具でももう少し良いものになると、自分の好みで水の落ちる速度を調整できるようになります。そのため、抽出時間を自分で調整できます。たとえば、以下のハリオの商品などは家庭用でも、落ちる水分量を調整できるなど性能の良い商品だと思います。

 

ちなみに、業務用の水出しコーヒーを淹れる器具だと、サイズが大きいので抽出時間も8時間以上ということもざらなので、一般の人が業務用の製品を買うメリットはあまりないかもしれません。

 

ホットからアイスにする場合の淹れ方とその特徴

 ホットからアイスを作る方法は、「濃いめにドリップして氷で急冷する」方法と「普通にドリップしてゆっくり冷やす」という2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

まず、普通にドリップした後に氷で急冷する方法のメリットは“時間がかからないこと”です。たとえば大きな喫茶店などの場合、一気にコーヒーを提供することになるので、提供の早さが重要になります。

 

特に、以下のようなアイスコーヒーメーカーを使えば、ドリップしたコーヒーを冷やしつつ、しかも湯量を計算せずに簡単にアイスコーヒーができるので、スピードを重視するお店だと喜ばれるかもしれません。

 

ただ、氷で薄めることになるので、どれだけ濃いめに作っても水で少し薄まった味になります。もう少し具体的に言うと、良く言えばすっきりとした後味に、悪く言えば後味の無い味になります。良くも悪くも、ごくごくと飲みやすいコーヒーになると言えますが、コーヒーの味が何よりも一番大事だという人には向かないかもしれません。

 

それに比べると、「普通にドリップしてゆっくり冷やす」というやり方はメリット・デメリットが全く逆になります。確かに、味の劣化はほぼ無く、美味しいコーヒーを飲みたいという方にはおススメの飲み方ですが、いかんせん面倒ですし、提供も遅くなります。

 

「事前に仕込んでおけばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、一度ドリップしたコーヒーを保管しておくと、結局味の劣化が進んでしまいます。結局、自分の目的に合わせて淹れ方を選ぶしかないでしょう。

 

ちなみに、普通にドリップしてゆっくり冷やす場合でも、下の画像のようにサーバーごと氷水で冷やすようなやり方をすれば数分で冷えるので、おすすめです。

 

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