コーヒーを淹れる方法は意外とたくさんあります。
それこそ普段コーヒーに関心の無い方であれば、ドリップコーヒーかコーヒーメーカーを使って出す方法ぐらいしか目にしたことがないかもしれませんが、それ以外にもコーヒーの出し方はたくさんあります。
そこで今回は、それぞれのコーヒーの抽出方法をまとめ、簡単にご紹介していきたいと思います。
自宅用コーヒーの器具・淹れ方一覧
ドリッパー
コーヒーの淹れ方のなかで一番ポピュラーなのがドリップコーヒーでしょう。そして、ドリップコーヒーにはドリッパーが必要になります。ドリッパーにフィルターをセット粉をいれ、上からお湯を注いでコーヒーを抽出していきます。
フィルターは、ペーパーフィルター、ネルフィルター、メッシュフィルター、セラミックフィルターなどがあります。これらの詳しい特徴などは以下の記事を参考にしてみるとよいでしょう。
「記事を読むのがめんどくさいからおススメを教えて」という方には、ペーパーフィルターを使ったドリップがおすすめです。味がクリアーに仕上がり、片付けも楽なので、気軽に飲むのにいいでしょう。
コーヒープレス(フレンチプレス)
紅茶のティープレスのようなものです。コーヒー粉をお湯の中につけておくことで、コーヒーを抽出します。
基本的に、フィルターはステンレスのメッシュフィルターなので、微粉がコーヒーに入ってしまいます。粉っぽい液体が苦手という方、フルーティなコーヒーが苦手という方には向かないかもしれません。
ですが、ただコーヒー粉をお湯に漬けておけばいいだけなので、その点では楽で、淹れる人によってあまり味の違いの出にくい抽出方法と言えます。
クレバーコーヒードリッパー
ドリップコーヒーとコーヒープレスが合わさったような抽出器具。
ドリッパー型の器具に粉をいれ、お湯をそそぎそのまま漬けおきます。時間が経ったらカップの上にドリッパーをおくと、フタのされていた下部の穴からコーヒーが抜け落ちていきます。
こちらも、放っておけば出来上がるので、簡単な抽出方法と言えるでしょう。こちらはフィルターはペーパーなので、後片付けも楽で、気軽にコーヒーを楽しめるでしょう。
個人的に、ドリップコーヒーの次におすすめの器具をあげるとするなら、クレバーはおすすめです。
エスプレッソマシン
マシンを使用して、9気圧という高圧力をかけてコーヒーを抽出します。20秒~30秒という短時間で、ごく少量の濃厚なコーヒーが出来上がるのが特徴です。このエスプレッソコーヒーと泡立てたミルクをあわせたものが、カプチーノやカフェラテになります。
決して安くはありませんし、準備の時間やメンテナンスがあるので他の器具より少し手間がかかるかもしれませんが、技術さえあれば下手なカフェで飲むよりも美味しいカプチーノを飲むことも可能です。
マキネッタ
エスプレッソの簡易版を作るための器具です。直火で使用し、水が熱せられたことによる蒸気圧によってコーヒーを抽出します。濃いコーヒーを作ることが出来ますが、2気圧しかかからないため、エスプレッソほどは濃厚にはなりませんが、おうちにエスプレッソマシンが置けない場合、こちらを使われるのも良いでしょう。
ただ、ラテアートなどをやるには不向きですし、無駄に難易度が上がってしまうので、できるのであれば家庭用エスプレッソマシンを購入したほうが無難です。
エアロプレス
注射器みたいな形の抽出器具。アメリカのフリスビー会社が開発。チャンバー(外筒)にコーヒー粉と湯をいれ、その上からブランジャー(内筒)を差込み、ぐっと押し込んでいきます。
この時、圧力がかかる仕組みになっています。少し力は必要ですが、比較的短時間コーヒーを抽出できるので、時間がないときに便利かもしれません。
ごくまれに、女性の中には力が足りず押し込めない方もいらっしゃるので、その点だけは少し注意が必要です。扱いは比較的楽な器具だと言えます。
サイフォン
昔から、こだわりの喫茶店はサイフォンを使っているところが多かったように思います。
水を熱することで生まれる気圧差を利用して湯を下から上に移動させてコーヒーを抽出します。最後、火を消すと、熱が冷め湯が下に吸い込まれながら戻っていき、コーヒーが出来上がります。
少し大き目の器具になるので、お家に置いておくのには場所をとるかもしれませんが、こだわりの方や、ご家庭でカフェ・喫茶店気分を味わいたいときには最適だと思います。手間としては地味に面倒なので、初心者向きとは言い難いかもしれません。
結局、初心者におすすめのコーヒー器具は?
いろいろと器具をご紹介したため、初心者の方は「結局、どれを使えばいいの?」と思われたかもしれません。
個人的には、結局のところドリップをできるドリッパーを購入された方が良いかと思います。
なんだかんだ言いつつ、レシピも一番多いですし、扱いも楽で、参考になる情報がたくさんあるので、初心者の方でも「ドリッパーの使い方が分からない」ということはまず無いかと思います。
ドリップコーヒーのスタンダードな味を知った後で、クレバーやフレンチプレスなど、いろいろな抽出器具に手を出してみるとよいのではないでしょうか。