夏と言えばアイスコーヒー。
外が暑くても必ずホットコーヒーを頼むような強者もときどきいますが、ほとんどの人は熱いときには冷たいコーヒーが飲みたくなることでしょう。
そんなアイスコーヒーの中でも、コーヒーを抽出するときにお湯ではなく水を使うやり方を水出しコーヒー、もしくはダッチコーヒーと言います。お湯でのドリップと違い、カフェインやタンニンの流出が少なくなることで酸味や渋み、苦みが抑えられ、まろやかな味になるとされています。
英語では「コールドブリュー(Cold Brew)」と言われるので、日本のカフェでも水出しコーヒーやダッチコーヒーではなく、コールドブリューと表示しているお店もたくさんあります。
※厳密には、氷水で出したコーヒーをコールドブリューと言いますが、日本では明確に区別されていません。
アイスコーヒーの種類などについては以下の記事にご紹介しているので、より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
昨年、このコールドブリューは「カフェや喫茶店で流行る!」とされてきましたが、今年は日本の家庭でもコールドブリューが流行るのではないかと言われています。それは一体なぜなのでしょうか。
アメリカからやってきた水出しコーヒー器具「cold bruer」
アメリカでは今コールドブリューが大変な人気になっています。
昨年ぐらいから日本でも「アメリカで水出しコーヒーが人気になっています!」と何度もネットニュースなどで取り上げられましたが、今でもその人気は続いているようです。
そんななか、今年は家庭でも水出しコーヒーが人気になると言われているのです。その理由が安くて使いやすい「cold bruer」という抽出器具の登場にあります。
特徴としては、最優秀イノベイティブプロダクト賞を受賞したほどコンパクトで可愛らしいデザインであるということ、水出しで出したコーヒーをレンジでチンすれば簡単に温めなおせること、なにより安いということでしょうか。
水の抽出時間を調整できるバルブが付いていて1万5000円前後で購入出来る器具はいままでありませんでした。
実店舗はもちろん、まだまだネット上でも取り扱っているお店がほとんどないので、購入が難しいかもしれませんが、これからドンドン取り扱うお店が増えてくることでしょう。
今まで日本にコールドブリューの器具はなかったの?
ただ、こうやってご紹介すると、「今まで日本には水出しをするための器具はなかったのか?」と思われるかもしれません。
実は、ちゃんとそうした水出し用の器具はありました。たとえば、下のHARIO社製の「ウォータードリッパー」もその一つです。
ですが、なにより高い。ネットでは安いお店もありますが、定価が2万8000円もするので、安くなっても20000円前後というところがほとんどです。
そして構造が複雑で、大掛かりになるというデメリットもありました。もちろん、そのぶんcold bruerなどに比べれば大容量のコーヒーを淹れられるのですが、ご家庭でそんなに大量のコーヒーが必要になることもないですし、家庭向きではありませんでした。
その意味では、やっとご家庭でも簡単にコールドブリューができるようになってきたと言えます。
もっと安い水出しコーヒー器具はないの?
ちなみに、もっと安い水出しコーヒー器具としては、iwaki社製の「ウォーターコーヒードリップサーバー」などがあります。価格もAmazonなら1000円代と、格安の値段です。
「じゃあ、それでいいじゃないの?」と思われるかもしれませんが、こういった安い水出しコーヒー器具の最大のデメリットとして、抽出速度を変えることができません。
ほんの2,3時間程度で抽出しきってしまうので、先ほどご紹介したbruerやHARIO社製の製品に比べると、かなりあっさりとした抽出になってしまいます。それでいいと言うのであれば構いませんが、「美味しい水出しコーヒーが飲みたい」という方には向かないでしょう。
財布と相談しつつ、今年は話題のコールドブリューに挑戦してみてはいかがでしょうか。