エスプレッソマシンや電気ケトルを購入するとき、次のような言葉を見かけたことがあるかと思います。
「国内正規代理店(正規輸入品)」
「並行輸入品」
まず、国内正規輸入品については、言わずとも分かるかもしれません。海外の直営店やメーカーなどから正規の認定を受けて、日本国内で販売している製品のことです。
一方で、並行輸入とは. 正規代理店ルートとは別のルートで真正品を輸入することです。 海外の有名ブランド品等を、正規代理店以外の第三者が、外国で合法的に製造・販売された商品を外国で購入し、日本の総代理店契約者等の許諾を得ずに、正規代理店ルート以外で購入することを指します。
国外のエスプレッソマシンを購入しようとしている方だと、こういった文言はよく見かけるのではないでしょうか。今回は、国内正規代理店と並行輸入のどちらでエスプレッソマシンを購入したほうがよいかを簡単にご説明します。
並行輸入には保証がない場合が多い
エスプレッソマシンの並行輸入のメリットとデメリットを以下に簡単にご紹介します
メリット
正規代理店で買うよりも安い場合が多い
デメリット
正規代理店と違い、補償が効かないことも
破損があったとき、正規代理店には修理を頼めない場合がほとんど
国内に来てからの動作が確認されていないことも
並行輸入の最大のデメリットは補償が効かないことでしょう。国内正規代理店からエスプレッソマシンを購入した場合は、だいたいの場合、1年間ほどの補償が付く場合が多いですが、並行輸入だと、それがない場合も少なくありません。
加えて、修理も国内正規代理店では請け負ってくれない場合があります。国外からの輸出品にもかかわらず、修理ができないというのはとても恐ろしいことです。また、国内に輸入してから動作確認をされていないお店もあります。
並行輸入品の購入は多くの場合、自己責任です。エスプレッソマシンはただでさえ高額なので、買いなおしが利かない場合もあります。くれぐれも気をつけたほうがよいでしょう。
並行輸入ではなく個人輸入はどうだろうか?
エスプレッソマシンを個人輸入で購入すると、正規品よりも圧倒的に安い値段で購入することができる場合もあります。ときには、半額以下の値段で購入出来ることも。
だからと言って、値段にだけつられてはいけません。
エスプレッソマシンを個人輸入するとなると、多くの場合はイタリアからの輸入になるでしょう。すると、イタリアからの送料だってバカになりませんし、修理対応ともなると、イタリア語や英語での対応がメインになってきます。
こういったトラブル対応が自分でできることが個人輸入をするうえでの必須条件です。「海外からとはいえ正規品なんだから国内正規代理店が対応してくれるだろう」と思ってはいけません。
並行輸入と同様、あくまで国内の代理店が対応してくれるのは自社で販売されたエスプレッソマシンがほとんどです。なかには、独自に修理してくれる業者もいるかもしれませんが、基本的に、個人輸入は自己責任だということを覚えておいたほうがいいでしょう。
エスプレッソマシンは、ある程度のものを買おうと思うと、10万円代を平気で超えてきます。少しでも安く購入したいと思う気持ちは分かりますが、できるなら安全性と自分の能力を考えたうえで購入されることをおすすめします。