ふつうの名古屋メシは終わり!ご当地ならではの隠れ名古屋名物とネオ名古屋メシ12選

名古屋メシグルメ

名古屋名物というと、台湾ラーメンにあんかけスパゲティに味噌カツに…といつも同じようなラインナップが並びます。

でも、こうして他県民の多くがパッと思いつくような名古屋メシだけでなく、もっと普段から名古屋市民が食べているような、ローカルな名古屋メシや、まだあまり他県には知られていない新名古屋メシはないものでしょうか?

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ここでは紹介しない名物!

こういったコンセプトですので、この記事では、いわゆる名古屋5大名物は紹介しません!

名古屋5大名物とは?
正式名称ではなく、一部で言われる俗称。
味噌カツ・天むす・エビフライを指して「名古屋3大名物」と言うことも。

  • 味噌カツ
  • 味噌煮込みうどん
  • きしめん
  • 手羽先
  • ひつまぶし
東海以外の他県民で、名古屋5代メシ以外の名古屋メシが思い浮かぶ方は、すでになかなかな名古屋通のはず。
ただ、このあたりを除くと、「名古屋メシってなにがあるの?」となる方も多いでしょう。ここでは、そんな方に向けた名古屋メシのおすすめのお店をご紹介していきます。
そして、そのうえで一つだけ注意点
こういったローカルフードはどこが発祥か本家か?となったときに、けっこういろいろな説が出てくることが多いです。そのため、それぞれの名古屋飯の本家をどんな記事で判断したかリンクを貼っておきますので、気になった名物があれば、そちらからぜひご覧ください!
今回は「できるだけ本家の店」で名古屋市内に本家がなければ、「市内でおすすめのお店」をご案内していきます。

昔からあるご当地メシ!

まずは昔からある名古屋メシだけど、「名古屋名物」と調べたときにあまり出てこない「地元民が食べる名古屋になじんだ名古屋メシ」をご紹介します。なかには、最近リバイバルで店舗数を増やしているメニューもあります!

汁なし台湾ラーメン!人生餃子の皿台湾

名古屋と言えば台湾ラーメンですが、実は台湾ラーメンも様々な形になってきています。

それが、八剱ROCK 人生餃子の皿台湾。もとから人気店だったものの、寿がきややS&B、ローソンといった大手とコラボし、最近またテレビなどでも取り上げられたために、さらに人気に拍車がかかっているお店です。

簡単に言えば汁なしの台湾ラーメンですが、デンと載ったチャーシューのインパクトがすごい一皿です。

ちなみに、似たタイプで台湾まぜそばがありますが、こちらは皿台湾が麺と食材を炒めるのに対して、あくまでまぜそば。名古屋の麵屋はなびが作った「台湾まぜそば」が発祥と言われています。

似ているようで少し違います。

最近では、埼玉や宮城など、全国でも皿台湾というメニューが広がりつつあるようです。せっかくなら、本場の名古屋の大人気店を試してみませんか?

人生餃子
愛知県名古屋市中川区八剱町3-61
052-352-6118〈予約不可〉
定休 月、第4木曜日
11:00~14:00(L.O.13:30) 17:30~21:00(L.O.20:30)
※昼、夜ともスープ無くなり次第終了

鉄板ナポリタンの亜種?マメゾンのメンドリア

東海の喫茶店でナポリタンを頼むと、他県とは違い、鉄板のうえで卵焼き溶き卵とともに熱せられた鉄板ナポリタンが出てきます。
こちらの本家は名古屋市東区にある喫茶キャラバンのイタスパというメニューとのことですが、これに限らず、名古屋はとにかく変わったナポリタンがたくさんあります。
そのひとつが、千種区星ヶ丘にあるマメゾンのメンドリア。ナポリタンの上にグラタンという、言うまでもなく上手い食べ合わせのメニューです。
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メンドリアはそう多くないものの、マメゾン以外の店舗でも出されていることも。
名古屋の鉄板ナポリタン自体も東海以外では珍しいものですが、鉄板ナポリタン以外のナポリタンに挑戦してみたくなったら、ぜひ試してみてください!
マメゾン星ヶ丘本店
愛知県名古屋市千種区星が丘元町1-15
050-5593-0213
定休 月曜、年末年始
【月~金】11:00~15:00(L.O.14:30)17:00~22:00(L.O.21:30)
【土・日・祝日】11:00~22:00(L.O.21:30)
〈ランチタイム〉11:00~15:00(L.O.14:30)

名古屋の夏に食べるならこれ!いなやのうどん ころ

名古屋に来た当初、うどん屋に入って初めて見た「ころ」というメニュー。名古屋名物としてあまり紹介されていませんが、立派な東海のうどんやきしめんの食べ方のひとつ。
冷たく冷やしたうどん麺につゆをかけて食べる「ころ うどん」。本家は、現在岐阜県多治見市にある信濃屋ですが、メニューの提供自体は初代オーナーが名古屋にいるころからやっていたそう。
※店によってはうどんが常温のこともあるため、ころは冷たいおうどんとは違います
ただ、あえて名古屋市内でおすすめするなら、自由ヶ丘のうどんのいなや 自由ヶ丘店のころがおすすめ。うどん以外にも、きしめん、ちゅうかそば、蕎麦など様々な麺でころを楽しむことができ、そのうえ名古屋らしく味噌ころうどんもあるためです。

いなや以外でも、名古屋の老舗うどん屋なら”ころ”をやっていることも多いため、名古屋の夏でさっぱりした名物が食べたいと思ったら、ぜひおすすめしたい一杯です。

うどんのいなや 自由ヶ丘店
愛知県名古屋市千種区自由ヶ丘3-2-27 シティコーポ自由ヶ丘 1F 自由ヶ丘プラザ
052-762-0178[予約不可]
定休 日曜
月、火、金、土 10:30~19:00(L.O.18:50)
水、木、祝日 10:30~16:00(15:50)
※月曜が祝日の場合は休業

名古屋風お好み焼き!甘太郎本舗の2枚折お好み焼き

大阪風でもなく、広島風でもなく、名古屋のローカルお好み焼きが実はどちらとも違うことは、あまり知られていないかもしれません。
名古屋のお好み焼きは最近、広島風に近いのに麵やもやしを入れないお好み焼きとして、大阪・広島のどちらとも違うということで注目を浴びており、新たに「名古屋風お好み焼き」と取り上げるメディアも増えてきているのです。
ただ、名古屋風お好み焼きは作り方こそ共通しているものの提供スタイルがバラバラで、2つ折りになっているタイプとそうでないタイプとに分かれます。
今回は2つ折りになっているタイプから元祖と言われる円頓寺商店街の甘太郎本舗。食べ歩きグルメとして人気のメニューのひとつです。

名古屋ローカルの食べ物なので、名古屋市内であればいろいろなお店で出されていますが、名古屋は広島風、大阪風のお好み焼きもあるので、お店に行く際はご注意を!
甘太郎本舗
愛知県名古屋市西区那古野2-19-24
052-541-4034[予約不可]テイクアウト専門店
定休日 なし※正月、夏休みあり
10:00~19:00
※売り切れ次第終了

名古屋ならではのカレーうどん!本家 鯱乃家

名古屋発で、いまでは関東にも展開しているカレーうどんのお店が若鯱家。その若鯱家の創業者が修行したと言われるお店が北区にある鯱乃家です。
名古屋の人ですら、名古屋名物と言われてパッとカレーうどんが出てくる人は多くありませんが、他県のカツオ出汁のうどんつゆにカレールーを載せたカレーうどんとは違い、名古屋は鶏出汁に小麦粉で煮込んだドロッとしたカレーうどん。
もはやまったくの別物。

もちろん若鯱家でも名古屋カレーうどんは味わえますが、せっかくならそのルーツを体験してみてはいかがでしょうか。
カレーうどん 鯱乃家
愛知県名古屋市北区田幡2-14-1
052-915-8156[予約不可]
定休 木曜
[月・火・水・金・土]11:00~14:00 17:30~21:00
[第三月曜日]11:00~14:00
[第三月曜日が祝日の場合]11:00~14:00 18:00~21:00
[日・祝]11:00~14:00 18:00~21:00

好来系薬膳ラーメン!好来道場

市内に10以上ののれん分けした弟子や孫弟子のお店があるとされる好来(こうらい)系ラーメン。高麗人参酢などを使っており、薬膳ラーメンとして知られる好来ラーメンの本家です。
名古屋では昔から人気があり、根強いファンも多いのですが、ラーメン好きでもないと、聞いたことがないかもしれません。地味深い味わいが特徴とされる優しい味わいで、名古屋=濃い味と思っている方には衝撃かもしれません。

好来道場
愛知県名古屋市千種区春岡通6-1-16
052-735-3655
定休 日曜
11:00~14:00(売切れ次第閉店)

今や全国区?新京 名古屋伏見店のベトコンラーメン

初めて聞いたときは「え?」と思うネーミングかもしれませんが、ベトコンラーメンのベトコンとはベストコンディションの略。

ニンニクと唐辛子の入った醤油ラーメン。食べるとベストコンディションになるため、ベストコンディションラーメンだったのですが、客がベトコンラーメンをくれと言ったからベトコンラーメンになったそうだとか。

発祥は名古屋市のお隣 一宮市なので、厳密には名古屋メシではないのですが、その発祥のお店新京の系列店が名古屋の伏見にもあるのです。その名も、新京 伏見店

今では、愛知のみならず全国に広がったベトコンラーメン。名古屋に来たら、ぜひ本家の味を堪能してください!

新京 名古屋伏見店
愛知県名古屋市中区栄2-9-5 B1F
050-5589-3929
営業時間
[月~土]13:45 / 17:30~21:30(LO)22時閉店短縮中
[日・祝]定休日
定休 日・祝

名古屋発祥?最近増えつつある焼きとんかつ!とんかつおぜき

焼きとんかつ自体は愛知県以外にもあるのですが、その発祥とも言われるお店が名古屋のとんかつ おぜき。たっぷりの油で揚げるのではなく、鉄板の上で焼くとんかつです。
ただ、他県でも元祖 焼きとんかつを名乗る店もあるようで、どこが本当の本家かはわかりません
とはいえ、鉄板を使うというスタイルは確かに名古屋名物に共通する要素ですし、なにより焼きとんかつを提供する店舗自体が名古屋はかなり多くあります。
発祥かはともかく、間違いなく名古屋メシと言っていいでしょう。

少なくとも、焼きとんかつに味噌をかけて食べる姿は間違いなく、名古屋メシ。普通の味噌カツよりもさっぱりとした味わいをお求めの方におすすめです。

とんかつ おぜき
愛知県名古屋市中村区鈍池町3-6
052-482-5525
定休 木曜
[平日] 11:00~14:30 17:00~21:30
[日・祝] 11:30~21:30

ネオ名古屋メシ

ここまで紹介してきた「以前から名古屋にあるけれど、他県での知名度がそれほど他県民より地元民に愛されてきた名古屋メシ」とは違い、ここから紹介するのは「これから広めていこうとしている新名古屋メシ」です。
最近では、こういったスタイルをネオ名古屋メシと呼びます。
ここから、どれだけのお店から”ネオ”が外れて名古屋メシになるのかが楽しみでもあります。

名古屋ちゃんぽんってなんだ? 時鳥〔ホトトギス〕

名古屋の尾頭橋近くにできた名古屋ちゃんぽん 時鳥
ぱっと見は普通のちゃんぽんのようですが、名古屋コーチンを使った鳥団子に、八丁味噌や白醤油、愛知県産の小麦粉を使ってきしめんのような平打ち麺にするなど、まさに愛知を詰め込んだちゃんぽんです。

普通の名古屋メシに飽きてしまった方にはぜひおすすめの人気店です。

名古屋ちゃんぽん 時鳥
愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-3-3 サンベアーマンション金山 1F
問い合わせ先 なし
定休 月曜
火~日
11:30~14:00ラストオーダー
※売り切れ次第終了の場合あり

赤味噌を使った独特洋食!名古屋ハヤシ カモシヤ

名古屋ハヤシ倶楽部という団体が、新名古屋メシとして名古屋ハヤシを広めようとしています。名古屋ハヤシを名乗るために必要な条件は以下の5つ。
  1. 赤味噌をつかう
  2. 卵をつかう
  3. 東海3県の食材を使う
  4. 後かけ調味料で味変を楽しむ
  5. 東海3県の食文化を広める熱意がある
名古屋ハヤシを提供しているお店も十数軒にのぼり、今では「つけてみそかけてみそ」の会社とコラボ商品を出していたりと、少しずつその知名度を上げていますが、その名古屋ハヤシ倶楽部の部長をしているお店がカモシヤです。

赤味噌によってコクの増したハヤシライスの味わいをぜひ楽しんでみてください!

おでん&ワイン カモシヤ
愛知県名古屋市中区錦3-16-8 森万ビル1F
050-5595-6495
平日16:00~23:00
土日祝13:00~23:00
定休 不定休※休日はリンク先をチェック

名古屋×名古屋!和久 もつ煮込みうどん

名古屋名物である土手煮と、同じく名古屋名物である味噌煮込みうどんを掛け合わせたもつ煮込みうどんを提供する和久屋
愛知県産の豚もつを使うこだわりで、徹底的に名古屋メシに仕上がっています。というか、味噌×味噌料理が不味いはずがありません。

ランチタイムはライスか生卵が無料なので、お好みで雑炊にして〆ることもできます。

もつ煮込みうどん 和久
愛知県名古屋市中区栄1-17-9
050-5596-4363
定休 月曜
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00(LO20:30)

ドカ食いで有名なお店の名古屋メシ セロリ 鉄板あんかけスパ

こちらも名古屋[愛知]の名物と名物を掛け合わせた新名古屋メシ
コショウが効いたあんをかけた あんかけスパゲティを鉄板ナポリタンのように溶いた卵と一緒に鉄板のうえで提供するスタイル。大須にあるセロリの鉄板あんかけスパです。
名古屋に住んでいる方なら、おおよそ味のイメージがつくと思いますが、合わないわけがない組み合わせです。

鉄板が熱いため、ただでさえ熱いあんが最後まで熱く食べられる一皿。冬の寒い時期などにおすすめの名古屋グルメです!

大須せろり 大須店
愛知県名古屋市中区橘1丁目7-36
052-321-8858
定休 火曜
[水~月] 11:00~14:30,17:30~22:00(L.O.21:30)
[土日祝] 11:00~15:00,17:00~22:00(L.O.21:30)

まとめ

いかがでしょうか?
名古屋市民、あるいは東海の方なら知っていたかもしれませんが、東海以外にお住まいの方だと知らない隠れ名物や新グルメも多かったのではないでしょうか?
特に、ローカル名古屋名物をあまり知らない方だと、意外と濃い味以外の名物があると感じられたかもしれません。
名古屋のモーニング文化など、名古屋関連の本をよく出版している大竹さんも『間違いだらけの名古屋メシ』のなかで触れられていますが、「名古屋めしはどれもこれも味が濃い」という誤解があります。
正確に言えば、塩気が濃いというよりは「うまみが濃い」ものが好きなようです。
そのため、ドロリとしたボディのあるカレーうどんや、あるいはトマトスパゲティにグラタンをかけるようなメンドリアのようなものが出てくるのかもしれませんね。
ローカルな名古屋メシは観光でしか名古屋に来たことがない方は触れたことがないものも多いはず。ぜひ一度体験してみてください!

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