名古屋から奥三河である新城へは、通常、JR料金をまともに払うと、1,690円もかかってしまいます。往復だと、3,380円です。ちょっと気軽に行ける金額ではありません。
ただし、藤が丘駅発の高速バス「山の湊」号にのるか、JR線の新城・本長篠往復きっぷを使うと、とたんに最安で片道1,000円、もしくは最安840円で2か所を移動できるようになります。

出典:https://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinshiro-round/_pdf/leaflet.pdf
そこで今回は、高速バスとJR線のそれぞれの運賃や時間を比較しながら、メリット・デメリットをご紹介していきます。
到着時間はどちらが早い?
まず、山の湊号は藤が丘駅発着、JRの往復きっぷは名古屋市内のJR駅からとスタート地点が違いますが、それぞれ新城駅までの運行時間を比較してみます。
- 高速バス山の湊号〔片道1時間21分〕
- JR在来線のみを使う〔片道1時間38分~〕
- 豊橋駅まで新幹線で、そこから飯田線に乗り換え〔片道1時間16分~〕
※JR在来線や新幹線と飯田線の乗り換えは最短時間で計算
こうしてみると、名古屋ー新城間を一番最速で結ぶ路線は新幹線です。
ただ、飯田線は本数が少ないため、この最速の乗り換え路線には数時間に一本ぐらいしか、なかなか乗れません。
高速バスは渋滞状況によって混雑が予想されますが、数回乗ってみたところ、GWなどの繁忙期を除いて、そこまでこの路線が渋滞したことはないたため、安定的に早いのは高速バスと言っていいでしょう。
もちろん、名古屋市内の駅ならどこでもスタートできるJRと、藤が丘駅のみスタートできる高速バスとでは、スタート地点によって移動時間も異なるでしょうが、あくまで移動時間だけなら高速バスのほうが安定して早くつきます。
料金はどちらが安い?
一方で、料金についても見てみましょう。
- 高速バス山の湊号〔1,000円〕
- JR在来線のみを使う〔平日1,000円、土日840円〕
- 豊橋駅まで新幹線で、飯田線に乗り換え〔平日1,510円、土日1,240円〕
土日に限って言えば、JR在来線が片道840円、往復でも1,680円で最安ですが、平日は高速バスも在来線も料金は変わらず、片道1,000円です。
名古屋間を往復する場合は、土日はJRの方がお得、平日ならお好みでといったところですね!
少し高くなってもいいから早く、そして快適に名古屋ー豊橋間を移動したい!のであれば新幹線変更券で新幹線への変更がおすすめ。土日なら400円、平日なら510円追加で新幹線に乗ることができます。

出典:https://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinshiro-round/_pdf/leaflet.pdf
快適さや利便性はどっちが上?
また、JRは在来線にしろ新幹線にしろ、豊橋駅での乗り換えが必須ですが、高速バスには乗り換えがありません。
それに、予約さえしておけば座席も必ず確保されるという意味でも、快適さだけなら高速バスのほうが上と言っていいでしょう。
利便性に関しては、高速バスは名古屋市内でも藤が丘駅発着なうえに、1日3便しかありません。

出典:https://www.toyotetsu.jp/highway/nagoya.html
利便性だけなら、運行本数も多く、名古屋市内からならどこでも出発〔到着〕できるJRのほうが便利です。

出典:https://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinshiro-round/_pdf/leaflet.pdf
ただし、ポイントがひとつ。
JRの新城・本長篠往復きっぷの利用期間は購入した当日限定です。
宿泊前提の旅や出張では使えなくなるのでご注意を。
そのときは高速バスを使うか、豊橋駅まで普通にJRで出て〔240円〕、そこから泊まりでも使える名鉄の往復きっぷに切り替えるのが無難です。
豊橋と名古屋を安く往復できる手段についてはこちらの記事をご覧ください!

高速バスのチケット購入方法
最後に、高速バスのチケット購入方法についてご案内します。
JRの新城・本長篠往復きっぷはJRの券売機や窓口で買えますが、高速バスには窓口がありません。
そのため、楽天の高速バス予約サイトから事前に豊橋ー新城間の山の湊号を予約しておくか、当日、予約なしで車掌さんに1,000円を現金手渡しで乗るかになります。
当日でも席はたいてい空いていますが、支払いが現金のみになること、万一の場合、席が空いていないかもしれないことにご注意ください!
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