格安の宿泊手段として、よく比較対象に上がるのが漫画喫茶とカプセルホテルです。
全国だいたいどこでも、１泊3,000円以下で泊まれますし、貧乏旅行のお供と言っていいでしょう。
では、格安宿泊の代表格であるこの２つ。いったい、どちらがおすすめなのでしょうか？
カプセルホテルと漫画喫茶の良いところを比較
まず、比較をする前に１つだけ注意点。
カプセルホテルは値段によってまったくサービスが変わります。１泊3,000円以下で泊まれるようなカプセルホテルと、１泊5,000円のカプセルホテルではもはや別もの。
1泊5,000円のカプセルホテルなら、もはや比較対象はビジネスホテルでしょう。
それでは比較にならないので、ここでは漫画喫茶と同じぐらいの価格帯の１泊3,000円ぐらいで泊まれるカプセルホテルで比較していきます。
カプセルホテルが漫画喫茶に比べていいところ
まず、カプセルホテルが漫画喫茶に比べていいところを一覧でご紹介します。
- 男女のフロアが完全に分かれている
- 場所によっては大浴場やサウナがついている
- 布団と毛布がある
- ビジネスホテルと同じぐらいのチェックイン/アウト時間
- 入浴料がかからず、タオルや歯ブラシなどの備品が備え付け
カプセルホテルのサービスは場所によってかなり違います。
たとえば、とあるホテルだと大浴場がついている代わりに古いのですが、別のホテルだと最低限の設備しかない代わりに新しいなど…。
ただ、共通しているのは、ビジネスホテルに近いチェックイン/チェックアウト体制で、普通のホテルに近い感覚で利用しやすいということ。
アメニティやタオル、シャワーがすべて無料で使えるのはありがたいですね。
また、特に女性にとっては男女が完全に分かれているのも安心ポイントだと思います。
漫画喫茶（ネットカフェ）に泊まるメリット
では、それとは逆に漫画喫茶（ネットカフェ）に泊まるメリットはなんでしょうか？
- ドリンクバー・スープバーが無料
- おなかがすいたら２４時間食事ができる
- チェックイン・チェックアウト時間は自分次第
- カプセルホテルに比べて安い
- カプセルホテルに比べて個室が広い
- 漫画やPCなど暇つぶしできるツールがそろっている
漫画喫茶の一番いいところは、なんといってもドリンクや食事の自由度が高いところ。
格安カプセルホテルだと、ドリンク・スープバー無料は珍しく、また、２４時間食事を頼めるようなサービスはありません。
これが一番大きいところで、旅先であまりお金を使わなくていいのは大きなメリットでしょう。
また、チェックイン・チェックアウト時間次第で料金が変わり、たいていはカプセルホテルよりも安く済みます。
漫画喫茶の料金例
青春１８きっぷで貧乏旅行をしている人などにとっては、ビジネスホテルのチェックイン・チェックアウト時間は長すぎます。ネカフェで十分という方は多いはずです。
カプセルホテルと漫画喫茶のいやなところ・デメリットを比較
さて、それぞれの良いところを見てきたので、今度は嫌なところも見ていきましょう。
まず、共通するデメリットがありますので、そこからご紹介します。
カプセルホテルと漫画喫茶の共通するデメリット
この２つに共通する最大のデメリットは半個室なので、じっくり眠れるかは隣人によるということ。
隣にいびきがうるさい人、深夜まで起きている人などがいると、じっくり眠れません。
これはカプセルホテルも漫画喫茶も同じですね。
ただ、あくまでタイミング次第ですが、漫画喫茶のほうが客層的にうるさいことは多い印象です。
そして、もう１つ共通するデメリットが、空調が効いてないことが多いことです。
どちらも空調が一括管理なので、夏場は暑く、冬場は寒いです。
ただ、カプセルホテルはすだれを開ければ涼しく、冬場なら布団で調整できるので、このあたりの利便性はカプセルホテルのほうがまだマシといった印象。ただ、あくまで”マシ”です。
睡眠と空調はどちらも敵ですね。
カプセルホテルに泊まる際のデメリット
カプセルホテルに泊まる際のデメリットを見ていきましょう。
- 2階構造なので上段・下段のどちらかで寝心地が大きく変わる
- 寝るスペースしかないので食事などがしづらい
- 場所によってはめちゃくちゃ狭く、スーツケースが置けない
以上です。
個人的には、上段と下段の2階構造が本当につらいです。
上段になったら下の人に迷惑をかけないよう動けませんし、下段だと上段の人の動きがうるさいです。
一度寝付くと、周りのことは気にならないという方ならいいでしょうが、私はつらいです。
また、場所によってめちゃくちゃ狭いことがあります。旅行中はこれが地味につらく、スーツケースが中に入れられないこともあります。
広さに関しては場所によるので、なんとも言えませんが、この2つが特にカプセルホテルのつらいところでしょうか。
漫画喫茶（ネットカフェ）に泊まるデメリットとは？
さて、逆に漫画喫茶（ネットカフェ）に泊まるデメリットを見ていきましょう。
- 場所によってシャワーやタオルが有料
- 繁忙期はシャワールームがとりあい
- PCのカチカチ音がけっこう響く
- 男女が分かれていない
個人的には、男性よりも特に女性にデメリットが多いのが漫画喫茶という印象。
男性にとっては、シャワーやタオルが有料なこと、周りのPCのカチカチ音がうるさいことがデメリット。
ただ、うるささで言えば、カプセルホテルも運しだいですし、シャワーやタオルの料金を含めてもカプセルホテルより安いことが多いです。
それを思うと、男女フロアが分かれていないとか、1回あたりのシャワーの時間が長い女性のシャワーの取り合いなどのほうがキツイ要因かなと思います。
※男女のトイレ・シャワー室は分かれています
こういったセキュリティ・衛生面が気になる方はカプセルホテルのほうがおすすめ。
また、冬場にかけてはたいして空調が効いていないのに、薄いひざ掛け程度しかないので寒い。これも男性よりも女性につらい要素ですね。
慣れてしまえば、男性にとっては漫画喫茶宿泊はそんなにつらくないです。
名古屋駅なら同じぐらいの価格帯のビジネスホテルもある
ちなみに、少し話がずれますが、名古屋駅なら同じぐらいの価格帯（3,000円以下）でビジネスホテルもあります。
駅からの近さなどの利便性は漫画喫茶などに劣るものの、やはり個室になっている安心感はすごいです。
シャワールームやトイレなど、一部不満はあるものの、熟睡度合いに関してはトップクラス。
どうしても半個室で回りが気になるという方は、こういった格安ビジネスホテルもおすすめです。
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