本州で唯一ジュゴンのいる鳥羽水族館。
名古屋からも訪ねる人は多く、最寄り駅の鳥羽駅にはJRか近鉄のどちらかで向かうことになります。※数年前まで高速バスもあったのですが、今はなくなりました
そんな名古屋ー鳥羽水族館ですが、お得に行く方法を知っているかどうかで往復最大4,000円近くも移動料が違うのはご存知でしょうか?
そこで今回は、名古屋ー鳥羽水族館の公共交通機関を使ったアクセスについて一番コスパがいいのは近鉄とJRのどちらかをご紹介します。
それぞれのアクセス方法の料金比較
名古屋―鳥羽間を”普通”になんの割引も使わず移動した場合、JRと近鉄では下記のような価格と時間差になります。
JR快速みえ | 近鉄特急(指定) | 近鉄快速 | |
---|---|---|---|
料金 | 2,500円 | 3,410円 | 2,070円 |
時間 | 2時間1分 | 1時間38分 | 2時間24分 |
※料金は大人一人あたり片道料金
ここまではあくまで、通常料金のお話。ここからはお得な割引きっぷを使ってみましょう。
JR快速みえ特ダネ4回数券
まず、JRには快速みえ特ダネ4回数券というものがあります。

出典:https://railway.jr-central.co.jp/tickets/kaisoku-mie/_pdf/leaflet.pdf
これを使うと、名古屋ー鳥羽間が一気に安くなり、片道1,470円になります。通常より、1,030円もお得です。
ただ、このきっぷは4枚つづりなので2人で往復する場合には使えても、1人で使うことはできません。…が、ご安心ください!得ダネ4回数券は、名古屋駅近くの金券ショップでも販売しているからです。
金券ショップで買うと、少し高くなりますが、1,570円で快速みえに乗ることができます。

出典:出典:https://www.igami.co.jp/sale/jr_line/nagoya3/jr%E5%9C%A8%E6%9D%A5%E7%B7%9A-%E5%BF%AB%E9%80%9F%E3%81%BF%E3%81%88-%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E2%87%94%E9%B3%A5%E7%BE%BD
※金券ショップを使うときは、必ず”往復分”の2枚を購入してください。鳥羽駅の近くに金券ショップはありません
このきっぷは有効期限が1か月あるため、鳥羽水族館を見た後、鳥羽に宿泊した帰りでも利用できます。
青空フリーパス
JRにはもう一つ、土日・祝日限定で使えるお得なきっぷがあります。
それが青空フリーパス(2,620円)です。
青空フリーパスは土日・祝日限定ですが、フリーエリアならどこでも、何度でも1日乗り放題になります。つまり、名古屋―鳥羽を日帰りで往復するなら、片道1,310円のきっぷとして使えます。
しかも、鳥羽水族館を見たあとに、二見浦で降りて伊勢シーパラダイスに行ったり、伊勢市で降りて伊勢神宮の外宮観光に行くこともできます。1日JRで伊勢・鳥羽方面をじっくり回りたい場合は、こちらのきっぷがおすすめです。
鳥羽水族館割引きっぷ
近鉄の場合は、直接交通費が安くなるきっぷなどはないものの、鳥羽水族館を利用する前提なら鳥羽水族館割引きっぷ(5,620円)という割引きっぷが使えます。

出典:https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/toba_aquarium/
通常、近鉄名古屋ー鳥羽間の往復乗車券が4,140円、鳥羽水族館の入館料が大人ひとり2,800円なので、実質1,320円お得になります。
有効期限も4日間あるため、泊まりで使ってもOKです!
結局、どのきっぷが一番安いの?
交通費だけだと直接比較しづらいので、往復交通費+鳥羽水族館の入館料を足した金額を比較してみます。
特ダネ4回数券 | 青空フリーパス | 鳥羽水族館割引きっぷ | |
---|---|---|---|
料金 | 5,740円 (金券ショップは5,940円) | 5,420円 | 5,620円 |
時間 | 1時間43分 | 1時間43分 | 2時間13分~ |
制限 | ・4回券のため、1人のときは 金券ショップ必須 ・指定席は別途指定 | ・土日・祝限定 ・日帰り限定 | ・前日までに要購入 ・特急券は別途購入 |
※料金は大人一人あたり往復料金
こうしてみると、それぞれメリットとデメリットがはっきりしています。
制限もなく使いやすいのは鳥羽水族館割引きっぷですが、前売り限定で、乗車時間がかかるうえ、特急に乗るには別途特急料金(往復2,640円)が必要になります。
一番安価な青空フリーパスは、いろいろなところを旅行できる代わりに、土日祝限定なうえ、日帰りでしか使えません。
得ダネ4回数券は4枚つづりのため、1人や3人で行く場合などは、金券ショップをうまく使う必要があります。
ご自身の目的にあったきっぷを使っていただくとよいでしょう!
おまけ 鳥羽水族館以外の場所にも行きたいときは?
さて、おまけとしてGWや連休で「鳥羽水族館以外の場所にも泊まりながら行きたいとき」向けのきっぷとして近鉄週末フリーパス(4,400円)があります。

出典:https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/weekend_free/
このきっぷは、金土日または土日月の3日間、近鉄前線が4,400円で乗り放題になるきっぷです。
単純に近鉄名古屋ー鳥羽水族館を利用するだけだと鳥羽水族館割引きっぷのほうが安いのですが、それ以外の賢島や、奈良、京都、大阪など近鉄沿線を観光しようと思ったとき、ものすごくお得になるきっぷ。
利用できる曜日が限定されているのと、前日までの前売り限定のきっぷではありますが、その条件さえクリアできれば、三重-近畿地方をじっくり楽しむことができるでしょう!
泊まりがけで思いっきり旅行を楽しみたいときにおすすめのきっぷです。
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