名古屋市覚王山には、2つの観光名所があります。
1つは日泰寺。ここはなんと、日本で唯一お釈迦様の遺骨があるという伝統的なお寺。
そしてもう一つが、揚輝荘(ようきそう)。
あの大手百貨店の松坂屋の初代社長である伊藤次郎左衛門祐民が建設した別荘です!
建物と庭園を含めれば、敷地の広さはなんと1万坪もあったそう!
※現在は、戦争などの影響により縮小しています
今回は、フォトスポットとしても観光地としても有名な揚輝荘についてご紹介します。
別荘のある”南園”と庭園の広がる”北園”
揚輝荘には、それぞれ別荘のある南園と、庭園の広がる北園とがあります。
別荘である揚輝荘のある南園は入場料がかかりますが、北園は入場料無料。
まずは無料で入場できる北園について見ていきましょう!
揚輝荘の北園観光は紅葉の時期がおすすめ!
北園は無料で入場できるのですが、下手な観光地の庭園にも負けないぐらい立派なお庭。
邸内にはモミジの木が多く、特に紅葉の時期がおすすめです!11月中旬~下旬はベストの時期でしょう。
また、こちらでは伴華楼(ばんがろう)という建物の内装を覗くこともできます。
ふりがなを読むとわかりますが、バンガローもじった名前。なんと、尾張徳川家から茶室を移設したのだというから、スケールの大きさに驚きますよね!
庭園のなかに神社!?ウェディングフォトも撮られる名スポット
また、覚王山のインスタグラム写真などを見ると必ず移っている風景がここ。
なんと庭園内に豊彦稲荷社という神社の境内と鳥居がたっているのです!
草木の緑と鳥居の赤がとにかく写真映えするんですよね!
鳥居と庭園が美しいだけでなく、縁結びの神社ということもあり、ウェディングフォトが撮られることも多いスポット。
デートにはピッタリの場所といえるでしょう!
覚王山・本山にはデートにおすすめの神社があります!
少し話がそれますが、揚輝荘から隣の本山駅方面へ9分ほど歩くと、城山八幡宮という神社があります。
城山八幡宮は名古屋の“恋の三社巡り”という恋愛運上昇のパワースポットのひとつ。
揚輝荘、覚王山の街並みでデートをしたら、次は城山八幡宮を目指して本山駅方面に散歩してもいいかもしれませんね。
揚輝荘南園は入場料がかかるが、ぜひ観光してほしい邸宅
さて、少し話がそれましたが、北園を観光したら次はいよいよ南園です。
こちらには聴松閣(ちょうしょうかく)という邸宅があります。こちらの邸宅には入場料がかかり、大人300円で入場ができます。
※土日エコきっぷや一日乗車券を持っていると、240円になります
ちなみに、揚輝荘と調べると、だいたいこの聴松閣の写真が出てくるため、これが揚輝荘と思っている方がいらっしゃいます。実際には、揚輝荘はこの建物や庭園全体を含めたエリアを指します。
聴松閣のなかは地下1階、1階、2階の3つのエリアに分かれています。
地下1階には地下トンネルや壁画、ダンスホール
地下1階には、なんのために作られたか分からない超大規模な地下トンネル(※入場はできません)、インドの壁画の写し、ダンスホールなど、庭園の中にあるとは思えない異質な空間が広がっています。
ちなみに、このダンスホール。今は多目的室となっていて、講演などにも利用できるんですよ!
興味のある方は公式サイトをご覧ください。
一階には喫茶室と各種資料室
聴松閣の1階~2階は地下1階とは打って変わって、急に洋風の建築になります。
1階には喫茶コーナーと、揚輝荘全体に知ることができる資料などがあります。
喫茶コーナーでは、1杯200円からドリンクが飲めますが、ドリンクしかないため、あまり利用者は多くありません。
覚王山にはカフェ・喫茶がかなり多いので、庭園散歩で疲れたとき以外はあまり利用する機会はないかもしれませんね。
ただ、めちゃくちゃ雰囲気はいいです。
また、揚輝荘の歴史や、揚輝荘の誕生当時の全景が分かるミニチュアなどもあるので、ぜひご覧ください。
1万坪の別荘ともなると、本当にケタが違うんだなと実感できると思います。
2階は洋風建築&和室の小部屋がいっぱい!
そして2階には、洋風建築の小部屋や和室など、たくさんの小さな部屋があります。
入場ができない部屋もありますが、なかには椅子に座ってゆっくりできるスペースも。
レトロモダンな部屋は名古屋の他の観光地にはなかなかありません。そのためか、ここで撮影をしている方もときどきいらっしゃいます。
こういった神戸や横浜、長崎にあるようなレトロな洋風建築が好きな方にはおすすめのスポットです。
聴松閣には1日2回のガイド案内もアリ!
また、聴松閣では1日2回の定時ガイドも開催されています。
入館料だけで無料で聞けますし、このガイドの水、土限定で南庭園もご覧いただけます。※普段は見られません
タイミングが合えば、ぜひこのときに揚輝荘観光をおすすめします。
覚王山観光に来たなら欠かせない揚輝荘!
いかがでしょうか?
覚王山は最近でこそカフェの街とも言われますが、揚輝荘など歴史ある街並みも素敵なスポット。
名古屋でも有数の観光地なので、ぜひ覚王山観光と合わせて観光してみてくださいね!
揚輝荘へのアクセスや営業時間
揚輝荘
〒464-0057 愛知県名古屋市千種区法王町2丁目5−17
052-759-4450
定休 月曜
開場時間 9:30~16:30
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