最近のカフェやコーヒー専門店に行くと、コーヒーのメニューがかなり増えました。
特に、エスプレッソマシンを導入するカフェが増えたことで、ミルクを使ったコーヒーメニューがたくさん出てきています。一方で、普段からあまりコーヒーを飲まない方にとっては、それぞれのメニューがなにを指しているかが分かりづらくなっています。
そこで今回は、コーヒーと牛乳を使ったドリンクメニューについて、カフェラテ・カフェオレ・カプチーノ・マキアートなど、それぞれカフェでよく見るメニューの特徴を紹介していきます。
カフェオレとカフェラテの違い
“カフェオレ”は濃く淹れたドリップコーヒーを牛乳で割ったドリンクで、それに対してエスプレッソを牛乳で割ると”カフェラテ”と呼ばれます。
↑画像右がカフェラテ、左がカフェオレ
カフェオレ[Café au lait]はスペルを見てもわかるようにフランス生まれ、カフェラテは[Caffè Latte]はイタリア生まれです。
カフェオレとカフェラテは、日本語に翻訳してしまえば、どちらも「コーヒー牛乳」だから、カフェオレとカフェラテを別物のように紹介するのはおかしい!と言う方も時々いらっしゃいますが、少なくとも日本のカフェや喫茶店では別モノを指します。
昔ながらの喫茶店ではエスプレッソを淹れるエスプレッソマシンがないことが多いため、カフェラテよりカフェオレが多いです。逆に、エスプレッソマシンがあるカフェでは、カフェオレを提供することは少なくカフェラテを提供しています。
スタバのカフェミストとは?
ちなみに、スターバックスが出しているカフェミスト[caffe misto]は、イタリア語でカフェオレという意味。ただ、普通のカフェオレとは違い、スタバでは、ドリップコーヒーにスチーム[泡立て]したミルクを注いでいます。
出典:https://menu.starbucks.co.jp/4524785062870
カフェオレ=カフェミストと紹介している方もいらっしゃいますが、私たちが普段飲んでいるカフェオレとカフェミストの作り方は別物なのでご注意を。
カフェラテとカプチーノの違い
カフェラテもカプチーノもエスプレッソにスチーム[泡立て]したミルクを注いだものですが、厳密には中身が違います。カフェラテはカプチーノよりも泡の量が少なく、ミルク感が強くなります。逆に、カプチーノはカフェラテよりも泡の量が多く、コーヒー感が強くなります。
↑右がカプチーノ、左がカフェラテ
「カプチーノのほうが泡の量が多いのにコーヒー感が強くなるの?」と言われます。
カプチーノやカフェラテを作るとき、バリスタはラテボウルにめいっぱいギリギリまでミルクを注ぐのですが、その時、泡の量が多いと、相対的にミルクの液体の量が少なくなります。逆に、泡の量が少ないと、ミルクの量が多くなるのです。
そのため、泡の量の多いカプチーノのほうがコーヒー感は強く、泡が少ないカフェラテはミルク感が強くなります。
マキアートはほぼエスプレッソ
マキアートはイタリア語で染みという意味で、エスプレッソにスチームしたミルクを注いだもの。エスプレッソに白い染みがついたように見えることから、そういわれるそうです。
スターバックスのキャラメルマキアートがすごく甘いドリンクなため、マキアートというと甘いドリンクと勘違いされている方も多いですが、エスプレッソワンショットに少しだけミルクが入ったドリンクが出てくるので、コーヒー専門店に行くときは注意しましょう。
ちなみに、日本でマキアートというと、デミタスカップにエスプレッソワンショット+ミルクをギリギリまで注いだものが出てきますが、本来のイタリアのマキアートはエスプレッソにミルクの泡とミルクを少しだけ載せたもの。本当に染みのようなものです。
↑左がカフェラテ、右がマキアート
なので、本場の味を知っている方だと、日本のコーヒー専門店では本物のマキアートが出てこない!と言われるらしいですが、一応、日本のマキアートはデミタスカップなみなみまでフォームドミルクを注いだものが出てきます。
まとめ
改めて、それぞれの違いをまとめます。
- カフェラテとカフェオレは牛乳+エスプレッソかドリップか
- カフェラテは泡の量が少なく、カプチーノは泡の量が多い
- マキアートはデミタスカップにエスプレッソ+フォームドミルク
以上です。
日本ではあまり見かけませんが、海外ではフラットホワイトなど、エスプレッソとミルクの量を変えるだけでもたくさんのメニューがあります。
コーヒー専門店に行って、もしお店の方が許してくれるようであれば、お好みのミルクの量やエスプレッソの量を変えてみてもいいかもしれませんね!
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