一般的に日本でカフェラテを作ったり、ラテアートを描くのには牛乳が使われます。
タンパク質や脂質が多く、ミルクを泡立てたり、泡立てたミルクを細かく攪拌[かくはん]するのに向いているからです。
ただ、海外では植物性ミルクでカフェラテを提供することも少なくありません。
日本でもコーヒー専門店を中心に、植物性ミルクを使ったカフェラテが増えてきました。
そこで今回は、ラテアートをしやすい植物性ミルクについてご紹介していきます。
植物性ミルクとラテアート
まず、初めに知っておくべきことは、「植物性ミルクは基本的にラテアートはしづらい」ということです。
理由としては、牛乳ほどのタンパク質と脂質がなく、攪拌しても細かい泡になりづらいため。
また、泡をきめ細かくしても、すぐに泡同士が分離してしまうためです。
一応、普通の植物性ミルクでラテアートをしている方もいらっしゃいます。
…が、動画を見ても分かる通り、普通の植物性ミルクでアートをするのは難しく、あまりおすすめはしません。
ちなみに、スターバックスではソイラテが人気ですよね?
ですが、実はあれもエスプレッソに合うように調整した調整豆乳。
基本的に、コーヒーと合わせるなら、普通の市販の植物性ミルクよりも、コーヒー用に調整された植物性ミルクがおすすめです。
豆乳でラテアートにおすすめなBonsoy
まず、最初におすすめするのが、調整豆乳のBonsoy[ボンソイ]。
ボンソイは、バリスタの国オーストラリアでつくられた砂糖・油不使用の調整豆乳です。
オーガニック大国オーストラリアで人気の調整豆乳(有機栽 培大豆使用)。 砂糖、オイルフリーでありながら、豆乳独特のきつい豆の味 が無く、フルクリームのようなリッチで濃厚な味わいのソイ ミルク。豆乳嫌いの人でも抵抗なく飲めるというほど、その 味の違いに驚かれます。ストレートで飲むとその美味しさに きっと驚くはずです。
<原材料名>
大豆(遺伝子組換えでない)、水あめ、食塩、はと麦粉/炭酸カルシウム
https://onl.bz/sCzT29i
日本の一般的な調整豆乳は砂糖や油で味わいを調整していますが、こちらは砂糖・油を不使用。
さすがはオーガニック先進国の豆乳です。
実際に飲んでみた味わいとしては、「豆乳嫌いの人も飲める豆乳」とは書いてあるものの、やはり味わいとしては、他にたとえようもなく豆乳だと思います。
ただし、クリーミーで飲みやすいというのは同意します。
一般的な豆乳よりもマイルドなので、ソイラテにネガティブなイメージを持っている方におすすめ。
bonsoyでラテアートは描きやすい?
さて、肝心のラテアートは描きやすいかどうか。
数人のバリスタと話してみたところ
「通常の調整豆乳よりもアートは描きやすいが、豆乳独特のエスプレッソに浮かべたときの泡が固まる感じがあって、牛乳と同じような使用感ではない」
…とのこと。
実際に、bonsoyを使ったラテアート動画を見ても、ミルクフォームが少し押しづらいような印象を受けます。
理由は分かりませんが、豆乳のタンパク質とコーヒーの酸が反応して固まっているのかもしれませんね…。[いわゆるフェザーリング現象]
ただ、植物乳であっても、ある程度コンプレックスなラテアートを描くことはできます。
また、カフェラテ用植物性ミルクとしては、比較的安価なのもおすすめなポイント。
もちろん、牛乳と比べたときに安いとは言えません。
ですが、1ℓ600円台なら、植物性ミルクのなかでは比較的お求めやすい価格です。
オーツミルクでおすすめなマイナーフィギュアズ
次におすすめしたいのが、イギリスのMINOR FIGURES[マイナーフィギュアズ]のBARISTA OAT。
その名の通り、バリスタ専用に作られたオーツミルクです。
イギリスのコーヒー専門会社”マイナーフィギュアズ “がコーヒーを美味しく飲む為に特別に作ったバリスタ専用オーツミルクです。
https://www.wakashou.co.jp/minor-figures/
消費者目線を意識し、全て天然由来の原料を使用し、保存料なども一切使用していません。
そのままお飲み頂いても美味しいですが、ラテやカフェオレにお使い頂くとクセが無いのにコクが出てとても美味しいです。バリスタがこだわりのミルクとして使用していただくこともでき、一般の方々の日常のミルクとして使用することもできます。
原材料 有機オーツ麦、有機植物油脂、食塩
コーヒー専門店に通う人なら一度は見かけたことがあるかもしれません。
コーヒーを入れなくても、オーツミルク単体で飲んでいる人もいるぐらいめちゃくちゃ人気のあるオーツミルク。
すごくスムースで飲みやすい味わいでコーヒーと混ぜても味わいを邪魔しません。
カフェラテだけでなくカフェオレにしても美味しい植物性ミルクです。
ソイラテが苦手という方でも、オーツミルクのラテなら好きという方もいらっしゃるほど。
オーツミルクでラテアートは描きやすい?
これに関してもなんにんかのバリスタに聞いてみたところ
牛乳と遜色なくアートを描ける、もしくは牛乳よりは少し描きづらいものの、問題なく描ける
とのことでした。
アートの描きやすさだけで言えば、バリスタオーツミルクはかなり素晴らしいミルクと言えるでしょう。
日本の公式代理店が、ラテアーティストをアンバサダーに入れているのを見ても「ラテアートの描きやすさ」を公式が推しているのは間違いありません。
ただ、一つだけ欠点は、オーツミルク自体が少し値段が高いこと。
現在は、定価864円で売られています。
その点で言うと、ラテアートのためだけに1本800円代の投資ができるか?
…というのも選ぶ基準のひとつだと言えるでしょう。
もちろん、ファンがつくほど美味しい植物性ミルクであることは保証します。
アーモンドミルク バリスタブレンドはラテアートに使えるか?
最後は、Almond milk Barista Blendアーモンドミルクのバリスタブレンドです。
こちらは、最近バリスタブレンドを使ったオリジナルラテアート大会を開くなど、コーヒー業界に熱いプッシュをかけているアメリカ発のメーカー。
ラテアートの描きやすさをとにかく強くPRしています。
ただ、正直、こちらはわたし自身、あるいはわたしの身の回りで試したことがありません。
理由としては、賞味期限3カ月と短いわりに[BARISTA OATは6カ月]、1本単位で個人向けにネット販売している店舗が見当たらないからです。
個人消費で3カ月6リットルはなかなかの量。
もう少し、インターネットでの販売ロットが少なくなったらコーヒー業界での知名度も上がるかもしれませんね。
植物性ミルクの選択肢は増えている
一昔前に比べれば、ここ5~6年ぐらいでカフェラテに使える植物性ミルクは明らかに増えてきました。
スターバックスのソイラテなど、大手や意識の高い個人店が頑張ってくれたおかげでしょう。
もちろん、日本では海外ほど強い需要があるわけではありません。
そのため、まだまだ価格は安いとは言えませんが、ラテアートに使う好みのミルクを選べる程度には種類が増えてきたように思います。
あなた好みの植物性ミルクを見つけてくださいね!
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